週刊 ブルーの男を推しがち

特撮に脳を焼かれた人間の備忘録

【第2回】バスコ・タ・ジョロキアという悪の美学

こんにちは。

皆さんはセクシーでとっても強くてちょっぴり怖いお兄さんは好きですか?

私は大好きです。

今回はそんな条件にドンピシャで当てはまる、ゴーカイジャー最強の宿敵「バスコ・タ・ジョロキア」について語らいたいと思います。よろしくお願いします。

 

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まずなんと言っても細貝圭氏のあのビジュアル。口の片端だけ上げる冷酷で美しい微笑みがまぁ〜〜よく似合う。冷酷なだけではなくサリーに優しく微笑んだりと、敵という立場にいながら表情も豊か。後半にいくに連れてアイメイクが濃くなっていったのも二重丸。そばかすのうっすら見える白い肌や、カールした長めの髪、白いファーを纏った女性的な見た目に反して183cmある高身長が不気味さを引き立たせます。

そして声。なんですかあのセクシーを2時間煮詰めたような声は。お手元に40×35感謝祭のDVDがある方は細貝さんの登場シーンを見てほしいのですが、「大いなる力ぁ、戴きに上がりましたぁ!」で会場がキャーーー♡になるのおかしいんだけど分かる。その気持ちは分かる。

 

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更に韮沢靖さんがデザインされたバスコ完全体、これがまためちゃくちゃ格好いいんですよね。以前お友達からS.H.フィギュアーツのバスコとサリーを戴いたのですが、どの角度から見てもかっこよくて…!バスコ完全体のスーツアクターが今をときめく赤い怪盗の浅井宏輔さんなのも最高。改めて考えるとマーベラスとバスコの一騎討ちって、福沢博文さんと浅井宏輔さんの一騎討ちだったんですよねぇ…そりゃ堪らないわけですわ…。

 

と、バスコの良い所をつらつら挙げていくのもいいんですが、今回はバスコ・タ・ジョロキアという男の本質について色々と考えてみたいなと思っています。(ここからが本題です)(長すぎる前フリ)

ゴーカイジャーの登場人物の中でも生い立ちや両親について詳しく語られているキャラクターは少なく、バスコもその一人。どの星で生まれ、どんな環境で育ち、どのような経緯で赤き海賊団に入ったのかも最後まで謎のまま。最初から裏切るつもりで赤き海賊団に入ったのか?はたまたアカレッドに裏切られてしまうのならいっそ先に自分が裏切ろうと思いついたのか?

「何かを得るためには、何かを捨てなきゃ」という彼の信条も、きっとそれに至るエピソードがあるはずなんですよ!!スピンオフ!!スピンオフください!!!!

そう、バスコに関してはとにかく謎が多い。

ここからは私の希望的観測になってしまうのですが、バスコがマーベラスとの一騎討ちに負けて消える時に「人の姿」をしていた所が肝だったんじゃないかなと思っています。バスコの本当の姿が完全体と呼ばれるガワの姿であったなら、きっとあの姿のまま大爆発して消えていたことでしょう。しかしバスコ・タ・ジョロキアという男は人の姿で赤い塵となって消えた。

「人の姿」が彼の本質だったのではないかと思うのです。

また、エメラルドグリーンの血を流すバスコを見て「こんな血の色だったの!?」とギョッとしたと思うのですが、つまり私たちはバスコが登場してから48話まで「一度も彼が血を流すほどの怪我を負ったところを見たことがなかった」ということなんですよね。

バスコ・タ・ジョロキアゴーカイジャー最強の敵だったと言っても過言ではないんじゃないかと。

 

そしてなんといってもバスコは頭がいい。言葉を変えれば狡猾な男です。

マーベラス以外のメンバーを人質にとった際にジョー・ギブケンの顔を狙って蹴り上げたシーン。あれはマーベラスと一番繋がりが深く、傷付ければマーベラスに一番ダメージを与えることが出来るであろう人物をあの短い時間の中で見つけていたということですよね。

戦闘になっても自ら戦うことは後半まで少なく、サリーに戦わせるかレンジャーキーを使う。自分の身が危なくなれば引き際の判断もできる。

完全体があれほど強いのに、バスコはとにかく自分の身が危険に晒されるのを嫌がっていた。それはなぜか?それはきっと過去に…過去に絶対なにかあったんですよ…スピンオフください!!!!

 

そんなバスコにも宇宙猿のサリーという相棒がいました。バスコにとっては手駒のひとつでしかなかった訳ですが、サリーのスーツアクターおぐらとしひろさんがゴーカイジャー公式読本のインタビューでとても素敵なことを仰られていたので一部抜粋させて頂きます。

 

おぐらさん「あくまで僕の考えとしてこの機会に主張しておきたいのは、サリーはバスコを裏切ってないんです。サリーの中では、自分がレンジャーキーを持ってこられなかった…バスコの指示を実行できなかったことで『バスコに怒られる』ってことが怖かっただけなんです。だからゴーカイジャーに付いたわけじゃないし、助けを求めたわけでもないと思うんですよね。

(中略)バスコがバナナを持っている顔が怖かったんです。怒ってる顔だったんです。だから戻ったら大変な目に遭うぞって、ただそれだけだったんです。サリーは最後までバスコのことが大好きだったんです。だから僕、サリーは最後までバスコを恨んでなかったと思うんですよね。」

 

…私はこのインタビューを読んだとき声を上げて泣いてしまいました…。こんなにもバスコのことを想って演じてくださっていたんだなと思うと。バスコ…お前ってやつは…!!

 

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サリーに「お守りだ」と言って首にかけた爆破装置が、巡り巡って結果的にマーベラスの命を守ったシーン、裏切りをし続けた男の因果応報が見事に描かれていますよね。荒川稔久さんの脚本、本当に好き…!

 

そして先日のキュウスペ、皆さま見られましたか!?!!私は映画館で一回しかまだ見れていないのですが、戦っているバスコがすっごく強くてすっごく楽しそうで安心しました。あの男は地獄でも楽しく過ごしてるんですね。

 

長いことグダグダと書いてしまいましたが、結論としましてはバスコ・タ・ジョロキアのスピンオフ作ってください!!!!以上!!!おわり!!!!

【第1回】ゴーカイブルーという男

初めまして、思いつきでブログを開設してみました。

週一くらいで好きなものについて語る場にしたいなと考えております。よろしくお願いします。

 

さて記念すべき最初の投稿は、私が歴代スーパー戦隊の中でマジでガチで最も愛している作品「海賊戦隊ゴーカイジャー」のブルーである「ジョー・ギブケン」について語りたい。

 

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そもそも私はブルーが好きです。

ブルーといっても「クールなブルー」が大好きです。例を挙げるならデカブルーのホージー、ルパンブルーの宵町透真、そしてゴーカイブルーのジョーギブケン。

勘の良い方ならお気付きですよね。荒川脚本のブルーが大好物なんです!!(宵町透真は香村純子さんのキャラクターですが、そこは兄弟子の関係ということで)

 

その中でもジョーギブケン、あの男の属性はすごい。

 

「寡黙で自分にも厳しいストイックな男。日々の鍛錬を欠かさない。ゴーカイジャーのNo.2。」

最高!これぞクールなブルー!画面の端っこで黙々と腕立て伏せや腹筋に励むジョーを見つけると思わずニコニコしてしまいますよね。よく集団行動の際にはしんがりを務めているのもクールなブルーみがあって最高です。

「ケーキや和菓子を作ることが得意。」

出たーー!!ギャップ萌え!!寡黙な男故に口で感謝を伝えるのが苦手、よってケーキを作ることで感謝を伝える…第4話でジョー堕ちした人は数知れず。鼻に生クリームを付けているあざとさも二重丸。

「身長178cmでありながら黒髪サラサラのポニーテールというビジュアル。」

ジョーギブケンのキャラデザを考えた人にお金を払いたい。個人的たまらんポイントは、ジョーギブケンのポニーテールの先っぽが真っ直ぐに切られているところ。あれ絶対に自分でサーベル使って適当に切ってますよね…ああ…ブルーだ…クールなブルーの波動を感じる…!!

「敵であるザンギャックの特殊部隊に所属していた元軍人。」

これ。私の中でめちゃくちゃ重要ポイントです。敵の組織に属していたという設定!!美味しすぎますよね!!故にザンギャックの幹部クラスの敵が現れると「あいつは…!」と誰よりも早く気付き、みんなに注意を促すポジションなのも良い。

「ザンギャックから自分を逃がすために信頼を寄せていた先輩が犠牲となり、その先輩が機械の体に改造され、敵として立ちはだかる。」

もう言うことはありません。パーフェクトブルー。エクセレントブルー。ありがとうございます。ゴーカイジャー11・12話を見たときに、興奮しすぎて気が狂うかと思いました。シド先輩だけどシド先輩ではなくなってしまった存在とジョーがどう向き合いどう決着を着けるのか…とても丁寧に描いてくれています。

 

ジョーの魅力を書き出したらキリがないのですが、何よりもジョーを演じる山田裕貴さんの演技が抜けてキラリと光っている。

ほぼデビュー作ということもあり最初はたどたどしさも見受けられますが、中盤からの彼は爆発的に目つきも声も佇まいも変わる。

よく言われる第30話のライブマン回は、朝7:30から放送していたとは思えないほど重くて切ない演技を見せてくれます。

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スタイルが良く運動神経も良いので、素面アクションもバッチリ。下半身がもっちりしているため(褒め言葉)、ゴーカイブルーへ変身すると変身前よりも下半身がスッキリするという現象が起きているのも好きなポイント。

二刀流の剣士というのも良いんですよね。やっぱりブルーはクールで強くてレッドの背中を守ってこそですよ!(個人の意見です)

 

ジョーギブケンは見た目に反してメンタルが弱めなのも好き。山田裕貴氏が涙もろいというのを差し引いても、ゴーカイジャーのメンバーの中でもしかしたら一番泣いているのでは?というくらい。

ただの寡黙でクールな男かと思いきや、話が進むごとにザンギャックに所属していた過去やマーベラスとの出会いが分かり、葛藤や苦しみや悲しみをものすごくちゃんと掘り下げて作ってくれているんですよね。それは脚本家である荒川稔久さんの手腕であり、演じた山田裕貴氏とスーツアクター押川善文さんの作り上げたキャラクターへの愛だと思います。

押川さんと言えば私の好きなゾルダやデネブやシンケンブルーを演じられていることもあり、余計にゴーカイブルーを好きになる要素が増えちゃったんですよね。シンケンブルーをクールなブルー枠に入れなかったのはお察しください。もちろん流ノ介も大好きです!!

 

というわけで、私はクールなブルー・ジョーギブケンが大好きです!!という初めにしては愛が重すぎるブログでした。お付き合い頂きありがとうございました。

次回はもう少しライトな話をしたいです。

 

PS.本当にたまたまなのですが、ブログを開設した本日は戦隊ブルーの日だそうで、ちょっと運命めいたものを感じてしまいました。